Phase 2: お薬と、長くつき合う — 第8回
連載の進み具合8 / 14
加藤

整形外科専門医・加藤裕幸

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「骨って、減る一方じゃないの?」— “作る”という希望

歳とともに骨は減っていくもの、と思っている方⁠へ。骨は何歳になっても“作りかえる”ことができます。今⁠日はそのお話です。


「もう歳だから、骨が減るのは仕方ない。そう思って、半分あきらめていました」

診察室でよく聞く言葉です。でも、骨は減る一方ではありません。古くなった部分を壊しては新しく作りかえ、生きているあいだずっと入れ替わり続けている組織です。そして今は、その“作る力”を後押しするお薬があります。

庭で、ちいさな新芽をやさしく育てる年配の男性。おだやかで希望のある情景 骨は、何歳からでも育て直すことができます。

「守る」お薬と「作る」お薬

骨のお薬には、今ある骨を守るタイプ(骨吸収抑制薬)と、新しい骨を積極的に作るタイプ(骨形成促進薬)があります。骨折の危険が高い方では、まず“作る”お薬で骨を建て直し、それから“守る”お薬に移る順番がよいと、ガイドラインでも示されています。家にたとえれば、耐震補強で建て直してから、防水やメンテナンスで長持ちさせる順番です。

📖 骨を“作る”お薬という選択肢(ロモソズマブ)

期間が決まっているから、安心

“作る”お薬は一生続けるものではなく、多くは1〜2年の期間限定です。その間に骨量をしっかり増やし、あとは“守る”お薬に引き継ぎます。注射がずっと続くわけではありません。

「もう歳だから」とあきらめる必要はありません。骨は、いくつになっても治療に応えてくれます。

今⁠日できること

骨は作りかえられる。まずはそれを知っておいてください。

骨折のリスクが高いと言われた方には、“作る”治療が向いているかもしれません。次の診察でたずねてみてください。

次回は、お薬を支えるもう一つの柱、食事のお話です。


この連載は一般的な情報提供を目的としたものです。診断や治療については、必ず主治医にご相談ください。

監修:加藤裕幸(整形外科専門医/東海大学医学部 医学教育学 教授)

お薬治療
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