コラム 第8回:骨って、減る一方じゃないの?|骨活ガイド
Phase 2: お薬と、長くつき合う — 第8
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加藤

整形外科専門医・加藤裕幸

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「骨って、減る一方じゃないの?」— “作る”という希望

歳とともに骨は減っていくもの——そう思っている方へ。実は骨は、何歳になっても“作りかえる”ことができます。今日は、その希望のお話です。


「もう歳だから、骨が減るのは仕方ない。そう思って、半分あきらめていました」

診察室で、そうおっしゃる方は少なくありません。でも、それは誤解です。骨は、古くなった部分を壊し、新しく作りかえる——生きているあいだ、ずっと生まれ変わり続けている組織なのです。そして今は、その“作る力”を後押しするお薬があります。

庭で、ちいさな新芽をやさしく育てる年配の男性。おだやかで希望のある情景 骨は、育て直すことができます。何歳からでも。

「守る」だけでなく「作る」

骨のお薬には、今ある骨を守るタイプ(骨吸収抑制薬)と、新しい骨を積極的に作るタイプ(骨形成促進薬)があります。骨折の危険が高い方では、まずしっかり“作って”骨を建て直し、それから“守る”——この順番がよい、とガイドラインでも示されています。

家にたとえるなら、まず耐震補強でしっかり建て直し、そのあと防水やメンテナンスで長持ちさせる。「作る」は、攻めの一手なのです。

📖 骨を“作る”お薬という選択肢(ロモソズマブ)

期間が決まっているから、安心

“作る”お薬は、一生続けるものではありません。多くは1〜2年の期間限定。その大切な時期にしっかり骨量を増やし、そのあとを“守る”お薬に引き継ぎます。「ずっと注射を続けるの?」という心配は、いりません。

「もう歳だから」は、あきらめる理由にはなりません。骨は、いくつになっても応えてくれます。

今日できること

「骨は作りかえられる」——まず、そう知っておいてください。

骨折のリスクが高いと言われた方は、“作る”治療が向いているかもしれません。次の診察で、たずねてみましょう。

次回は、お薬を支える“もう一人の主役”——食事のお話です。


この連載は一般的な情報提供を目的としたものです。診断や治療については、必ず主治医にご相談ください。

監修:加藤裕幸(整形外科専門医/東海大学医学部 医学教育学 教授)

お薬治療
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2026年8月30日公開予定